海原(かいげん)創刊の辞より

海原(かいげん)創刊の辞より
 俳句形式への愛を基本とし、俳諧自由の精神に立つ
           「海原」代表 安 西 篤


2018年10月1日月曜日

2018年6月関西合同句会抜粋

2018年10月13日関西合同句会の概要

草笛のそこより藍のしたたれり      大西健司
楡の花小林抹茶(まっさ)馬に乗る     葛城裸時
菊を焚く昼のこめかみ煙るなり      小西瞬夏
聖護院大根が人気関東煮(だき)      小宮豊和
武庫川の水源に触れ鰯雲         坂本久刀
行く夏や弛む親子の糸電話        白石修章
ただの年寄りされど人間菊膾       武田伸一
笑み零る新米の泡良く膨れ        谷口道子
炎帝や飯食足らぬ牛の舌         樽谷寛子
深海にいのちありけり黒葡萄       長尾向季
野に在りて時を得たりと曼珠沙華     新田幸子
もろ肌を脱いで秋蛇大笑す        野﨑憲子
すべりひゆはは存命の日の足音(あおと)  野田信章
蔓うめもどきゆっくり老いる振りをして  若森京子
置き去りのわたしもみずるばかりなり   榎本祐子
                  (榎本祐子記) 


2018年6月9日 関西合同句会の概要

檀家なき古刹お僧や新茶汲む      村上紀子
雷は電池並べて個性的         葛城裸時
毛虫焼く今ならわかる捨身かな     増田暁子
ひさびさの茶杓削りよおらが春     樽谷寛子
通夜の場に見知らぬ女虎が雨      長尾向季
人焼く間つばなも雲も流されて     榎本祐子
六月多感なり幻聴が朝夕に       矢野千代子
青梅を捥ぐはるかより青馬一頭     若森京子
落し文鯉のもみ合う口あまた      白石修章
鉄塔に飛び交う声や夏兆す       坂本久刀
生きもののまばたきしずか炎天下    月野ぽぽな
かたつむり飢えたる風の方を向く    武田伸一
恐縮です丸まる性です団子虫      新田幸子
明易し浴衣の父母の萎え著く      小宮豊和
人さらいくるらしくちなわつるむ夜は  大西健司
誘蛾灯その夜の縁に鍵落とし      小西瞬夏
恐縮です丸まる性です団子虫      新田幸子
柿若葉音頭とりませ兜太師よ      谷口道子

                                                                                 (谷口道子記)



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