海原(かいげん)創刊の辞より

海原(かいげん)創刊の辞より
 俳句形式への愛を基本とし、俳諧自由の精神に立つ
           「海原」代表 安 西 篤


2018年9月30日日曜日

関西スクールの概要

関西スクール 

2019年9月14日   関西スクール

夏草と斗う日々の深き皺    松本孜
アイドルを真似る幼子盆踊り  村上紀子
盆飾り来年もこの手でと合掌  金岡純子
塀の中私という驟雨かな    白石司子
夾竹桃の白さ疼くヒ・ロ・シ・マ   谷口道子
新茶淹れては蘇る濃き青空   坂本久刀
苺の実鎖かたびらを動かすぽ  葛城裸時
蝶鍬形(くわがた)虫竹馬の友も山住い  小宮豊和
壊れたピアノ一本指で弾く愁思 増田暁子
虫籠の闇に残りし目玉かな   白石司子
歯を抜かれ鰯雲まで帰るなり  榎本祐子
夏椿は揺れて未来へ翔るかな  坂本久刀

武田先生の講評
本日の最高句は
苺の実鎖かたびらを動かすぽ  葛城裸時
 ただし、次のように変えることを検討する。
蛇苺かたびらを動かす ぽ
独特で他の誰も書けない句だ。



2019年7月23日 関西スクールの概要

参観日紙の時計を持っている              葛城裸時瞬かぬ青蛙いてマトリョーシカ            河田清峯奥の院に悟道の音や滝こだま             坂本久刀川鵜飛んでる寝ぐせの髪が笑ってる          榎本祐子鶏頭花ゆずれない質(たち)そちこちに    増田暁子昼寝の犬ぶどう五粒の足裏かな            谷口道子老鶯や主義主張なく店たたむ             村上紀子空梅雨や水路に鋭い農夫の眼             松本孜バックパッカー風麦秋の観音寺            白石修章旅に来て鮟鱇の貌吾にへばりつく           樽谷寛子城跡の無人の校舎炎天下               坂本久刀完璧やおおむらさきの羽化終る           小宮豊和千代子さんあなたの小塩山立夏           谷口道子                  (谷口道子記)



2019年6月8日 関西スクールの概要


講師の高評価の句

昭和人平成豊かに老を生き          松本 孜
雨の声手繰りよせてる棕櫚の花        増田暁子
友来る土産の切り花蟻お供                         金岡純子
振り返るたび風光る岬かな                         白石司子
口漱ぐ母の音して山滴る                             野崎憲子
青水無月東京を打つ兜太日記                       河田清峯
茎立ちて西洋辛子菜空は紫                        谷口道子
遠景に据わる二上山花の雨                           坂本久刀
畔塗るや田は一面の水鏡                            松本孜
夜毎の闇記憶に溜める白牡丹                       増田暁子
抱きあげる母が笑うよ豆ご飯                       村上紀子
通りすがりの牛蛙でござります                   野崎憲子
枇杷の実が好きなんですよ虫歯抜く                 河田清峯
救命センター梅の実ややの爪ほどの                 谷口道子
アメリカを恋ふ呻きなり牛蛙                      小宮豊和

講評抜粋

「昭和人」は「昭和・平成」に。
「青水月」の句、「打つ」は「撃つ」の方がリアル感。
「茎立ちて」のく、下五を上に。
「夜毎の闇」の句、何処で切れるかによって、二重性の面白さがある。
「通りすがり」の句、変だが抜群にうまい。
                  (谷口道子記)


   


令和元年5月11日


講師の高評価の句

春の水飴がゆっくり割れていた      葛城裸時
光秀の母と眺める青丹波         村上紀子
銀杏並木一気に芽吹き都構想 GO       金岡純子
紫木蓮不惑は遠き傘寿なる        小宮豊和
ひらひらり黄蝶野を嗅ぐ奥の院      白石修章
寂しさも生き抜く力風光る        坂本久刀
牡丹の芽輪廻の色は燃ゆる血に      増田暁子
平成終わる日鵤(いかる)一羽我が庭に    谷口道子
一瞬の瓦の浮遊台風来          白石修章
一飛花に攫われている山羊の眼よ     河田青峰
心中に生きる山清水恩師の訃       坂本久刀
               (谷口道子記)
講評抜粋
「春の水」で切れる。「飴がゆっくり割れていた」ではなく、「ゆっくり割れだした」 でよくなる。
「一瞬の」の句、「台風来」ではなく「夏台風」でどうだ。


平成31年4月13日

講師高評価の句
春の風呂足の指よりやや低い       葛城裸時
厨子王の和船ゆらゆら梅の山       村上紀子
大切なものから捨てて桃の花       野崎憲子
中之島の鳥獣戯画展冴え返る       金岡純子
生き死には厳と病棟冬が逝く       小宮豊和
楽しさは自由の身や柳絮飛ぶ       坂本久刀
辛夷咲く母家も分家も香に包み      増田暁子
ふと春愁横断歩道の真ん中で       榎本祐子
ミモザ行方不明の時間です          河田清峯
樹木葬の幟はためくおむすびころりん   谷口道子
春の虹十一日を禱るまも         村上紀子
木の芽雨鍼灸院の繊き針         榎本祐子
リュウグウへ行きたしデコポンもらったり 河田清峯
                  (谷口道子記)
講評
「花ミモザ」の句、座五の「です」の断定が説明っぽい。
「行方不明となる時間」としてはどうか。



平成31年3月9日

講師による高評価の句

虚空蔵山の明るさ満たす初音かな   坂本久刀

永き日や路地いっぱいのランドセル  白石修章

淡海の春金平糖がびんの底      増田暁子

自転車通勤恋猫と擦れ違う      榎本祐子
西宮戎の韋駄天我が療法士も     金岡純子
兜太の忌若木にあふるる梅の白    谷口道子
旅の宿銘酒一献牡蠣フライ      松本孜
逃げ水追うメリケン波止場の赤い靴  増田暁子
耳疎き日や茹ですぎの法薐草     榎本祐子
去年今年再放送攻めのNHK     金岡純子
白梅や蕾に母を誘う色        村上紀子

 講評
「淡海の春」と「びんの底」、「自転車通勤」と「猫の恋」の対比の面白さ。
「逃げ水追う」の季語がうまい。
    


平成三十一年一月十二日

講師による高評価の句

鹿網を除して元の田に戻る            松本孜綾取りの三角四角年の果             白石修章バーチャルな恋のはあはあ霜柱     榎本祐子林檎むく凜と左手のピアニスト        増田暁子屯田碑にオホーツクの風初景色        坂本久刀初春や翁の面が謡い出す              樽谷寛子翡翠の目つけたる聖母七日粥      村上紀子年の瀬や平成平和に生き続け      松本孜屋島嶺の待ちかねている初明り     河田清峯初凪やはっと湾奥より汽笛       白石修章寒に入るトイプードルの二割引き    三好つや子掌にゴツと故郷(さと)の記憶よ大和芋   谷口道子石山寺に日向ぼこして風甘し      坂本久刀去年今年愚直に並べ五・七・五     小宮豊和

 今回の注意点
 句を鑑賞する場合、意味で読もうとしないこと。句の生のところ、イメージを感じ取るように。
 逆に、句を作る場合。独りよがりではだめ、読み手を意識して少し具体を加えればよくなる。
 写生句はイメージが浮かびやすい。ただし、並みになりやすい。心の中の景を読むのも良い。


関西スクール 平成三十年十二月八日 

講師による高評価の句

秋の蛙しまい忘れし片足よ    樽谷寛子
雛ぎくのぎくに落ちた聴診器   葛城裸時 軒に吊る朱き猪肉手に余る    増田暁子 梟の眠りの中は多面体      白石司子 梟は一刀彫の闇なんだ      三好つや子 次の風に乗ってくつもり冬紅葉  野崎典子 迎合なしやどり木は冬青々と   小宮豊和冬隣無名地蔵の欠茶碗      松本 孜サフランや城門を出る飾り馬   村上紀子表参道べた足軽き落葉かな    白石修章寒星や育ての親の故山行く    坂本久刀北斎の腕まくり4Lの小布施栗  谷口道子
缶蹴りの缶に広がりゆく冬野   白石司子 ちゃんちゃんこ月曜病を懐かしむ 三好つや子十二月八日のバスに乗らんとす  河田清峰 川上は銀の櫨の実鳴るところ   榎本祐子
         (谷口道子記)

  


2018年11月10日 関西スクールの概要 

講師による高評価の句

 東方に光あり萱の岩湧山(いわわき)    樽谷寛子 
 身を反らし点ける灯火京の秋            白石修章 
 枯木立DADAの目玉のあまたなり             白石司子 
 小春日やエンディングノートの筆進む       長尾向季
 蚯蚓鳴く左の欠けるニュースかな               三好つや子 
 人生の午後ピカピカの釘を打つ          坂本久刀
 夏休み粘土のように柔らかい          葛城裸時 
「もみずる」百回唱え鬼になる          榎本祐子 
 チクチク刺す黒の力や黒枝豆          谷口道子
 泡立草つづく伊予路や背を正す         白石修章
 魚眼レンズの中に極月の街                 白石司子
 伊吹嶺に対峙どうどう稲架襖         長尾向季 
 どっちにも歩のある選挙大根引く             村上紀子 
 陽の重み直哉旧居の柿すだれ         坂本久刀 
 躁鬱やオリオンを組みまた解く        榎本祐子
 短日や地下足袋を脱ぐ茶の香り        松本孜 
 羊雲午後の女教師名調子                 小宮豊和


  本日のひとこと

 あまり知られていない地名、山名をつかう場合は、その土地の特徴的な植物などへ焦点を持っていくこと。 
 例1 萱の岩湧山(いわわき)を 岩湧山の穂芒 にするなどの工夫を。 
 例2 伊吹嶺は丁度良い知名度。これが、比叡山や富士山では山のイメージがはっきりし  すぎてバランスが悪くなる。
                              (谷口道子記)

関西スクールの概要 2018年10月9日

講師による高評価の句

1   吹っ切れて秋天走る車いす                 村上紀子

2  滑莧村のポンプ井涸れにけり           樽谷寛子

3  番雀か草露啜りおるバス停                  金岡純子

4  草の花夕陽は透けて語り上手           増田暁子

5  雨上がり毬を飛出す丹波栗                  松本 孜

6  缶詰と缶切り冷やす冷蔵庫                  葛城裸時

7  豊の秋モアイのごとき顎が行く          三好つや子

8     宵闇や無灯火自転車すれ違ふ           長尾向季

9  花野風浅き傷より乾きゆく               小西瞬夏

10  平城宮跡の音色や初嵐                      坂本久刀

11  秋蝶の翅たたむように戦後史       白石司子

12  鱏のごと今日も見ている火夏星      白石修章

13  虹の根をつかみそこねて穴惑い      三好つや子

14  鳥渡るいのち一つを引っ提げて      小宮豊和

15  心頭くらくらいちじく酸いくなる     榎本裕子


                                          (谷口道子記)



2018年9月8日関西スクールの概要 
講師による高評価の句
1  蟬骸そこここ生まれてよかったか    金岡純子
2  かなかなの語尾のにごりの雨もよう   増田暁子
3   濃尾の青田尼僧絵のごと風のごと     樽谷寛子
4  終戦日日焼けた疎開の子の行方       松本 孜
5  雲の峰微動だにせぬ延長戦         白石修章
6  雲を脱ぐ丹波の富士や稲の花        村上紀子
7  シベリアの五万柱に芋殻焚く        小宮豊和

8  林檎人夢にばかり包まれて         葛城裸時
9  全てやりたき整理整頓猛暑来る     坂本久刀
10  調査船稲妻直に沖を切る        谷口道子
11  熱帯夜標本箱という秘境        三好つや子
12  かすれたる家系図烏瓜の花       長尾向季
13  腐りゆく水にぼんやり水中花      榎本祐子
14  空に放つ紙飛行機子規忌なり      白石司子

本日の注意点

 常々、「キレを入れ」と言っているが、「 ”の”でつなげることによる、”切れつつつながる” 得もいわれぬ空気感を表現することも大事 」

 

2018年7月14日関西スクールの概要


 講師による高評価の句
1   川音は闇を執せり恋蛍           村上紀子
2   ブラックバス雑魚喰い荒す青葉闇      松本 孜
3   言い訳の闇にほうたる色退せて       増田暁子
4   植田一面雲も甍も故郷のもの        白石修章
5   サングラス困ってますねん涙目に      谷口道子
6   水中花糊を貼るのを思い出す        葛城裸時
7   黒塗りの教科書の中くちなわ匍う      白石司子
8   曲屋の夏の夜神楽天鼓かな         樽谷寛子
9   冷奴おまけのように父座る         三好つや子
10   胸鰭背鰭菖蒲畑に隠しおく         榎本祐子
11  訃報来る緩む齢に植田風          坂本久刀
12  揺れ最中地震中継見るも我         金岡純子
13  鮒鮓や出雲に生ワニ食べる村        長尾向季

本日の注意点
「名詞」「動詞」「名詞」の組み合わせの場合。上五、下五の置き方に注意。
                                                                                                         (谷口道子記)

関西スクール

関西スクール

毎月第2土曜日に句会方式の互選と講師の講義で進められます。
海原会員以外の方やまッたくの初心者の方も歓迎です。武田先生の温かく、丁寧な指導の下、和気あいあいとした雰囲気で進められています。

開催日時 第2土曜日 9:30~12:00
場所   大阪市生涯学習センター会議室(大阪市梅田第2ビル5階)
講師   武田伸一 (金子兜太主宰誌海程編集長、後継誌・海原発行人)
費用   1か月3000円
投句方法 1週間前までにはがき・FAX・メールなどで2句

世話人     榎本祐子
        谷口道子(投句受付係) 

2018年9月21日金曜日

大阪句会の概要

大阪句会の概要

2019年8月17日

蟻達が迷う地面に拡声器        葛城裸時
天の川村深々とデブリ溜る       白石修章
木槿の花が全開の朝蝉沸き立つ     竹内義聿
台風来浄土へ着けたか「だ骨」さん   谷口道子
鴉の子きらきら貌でおらを呼ぶ     樽谷寛子
八月や魂の宿りを嬉々として      豊原清明
打水や女将に一つ艶ぼくろ       新田幸子
?しぐれ杖のなかほどほの赤し      野﨑憲子
蒜山高原寝入るテントに「ベガ」が射す 増田暁子
べろべろと血を吐きカンナ咲かすのよ  榎本祐子
             (榎本祐子記)

2019年7月20日大阪句会

白鳥が水になったよ白い水      葛城裸時
月天心斜陽の街の盆踊り       白石修章
通函で繋ぐ解体業の夏        竹内義聿
愚痴が回復八十路の暑葉書にウフフ  谷口道子                
雨蛙「YMCA」は踊れまい     樽谷寛子
浮世かな今朝は二度寝の冷し粥    新田幸子
胸のボタン弾けそうなり梅雨の月   野﨑憲子
沖縄の孕む朱色や八月来       増田暁子
鮮やかな唇の色囮鮎         豊原清明
黐の花夕べむんむん煮くずれて    榎本祐子
               (榎本祐子記)

2019年6月15日の概要 大阪句会


綿菓子の香り仄かに夏の雲      葛城裸時
頂にビーコン白し佐渡萱草      白石修章
耄碌自由八十路の通景計り止まず   竹内義聿
新じゃがや股関節屈曲伸ばさねば   谷口道子
なめくじりひよいとベニスへ舟遊び  野﨑憲子
どくだみ咲く青春わっと後悔     増田暁子
浄瑠璃に泪牛丼食べて夏       榎本祐子
                (榎本祐子記)

2019年5月18日の概要 大阪句会

色丹のカールおじさんは田螺      葛城裸時
愛妻家飽きもしないで冷奴       小西豊和
花水木ままごとのよう友の墓      白石修章
令和零年お降(さが)りハレルヤ津々浦々 竹内義聿
椨(たぶ)若葉笑いすぎだよ宇治の山   谷口道子
学校とうあしたの種を播くところ    新田幸子
囀や歩けば歩くほど混沌        野﨑憲子
黄昏草ベンチの隣が空いてます     増田暁子
若気の至り羊蹄を食べ過ぎた      榎本祐子
              (榎本祐子・記)

2019年4月⒛日 大阪句会の概要

御飯粒雀の卵についている               葛城裸時
平成を咲き納めむと残花かな              白石修章
百代の過客我いま葛橋                 竹内義聿
葱坊主丈の凸凹下京区                 谷口道子
マカロンは春の色なす天体や              新田幸子
引き潮の沖へ沖へと揚羽蝶               野﨑憲子
春はあけぼのカモメのジョナサン不眠症         増田暁子
一文字(ひともじ)の重たさ正午(ひる)の時報です     矢野千代子
国籍のこと花粉症の鼻かみて              榎本祐子
                        (榎本祐子・記)

2019年3月16日 大阪句会の概要

真っ青な身体を風邪と間違った          葛城裸時
下校の児何を捜すや土手青む           白石修章
思い出が木立のように馴染む路地         竹義義聿
「達(だっ)陀帽(たんぼう)戴かせ」への字の口の目が笑う
                        谷口道子
吊革の〇と△春が来た              樽谷寛子
心延(ば)え目高の孵化のゆらぎかな        新田幸子
弥次郎兵衛ぎゅんと傾ぎて晩霞かな        野﨑憲子
温水に洗う食器の未来像             野村だ骨
初ざくら卑弥呼の息根は空耳か          増田暁子
螢烏賊は家来じゃないよ明滅す          矢野千代子
白酒やほたほた昔の足音か            榎本祐子
                      (榎本祐子記)


2019年2月16日 大阪句会の概要

なんきんに多分深い海がある      葛城裸時
ちんまりとまるで古漬日向ぼこ     小林寿美子
げんげ田の雲に電報サイキコウ     白石修章
知らんけどな聞いたことやと大阪人   竹内義聿
雪の大原とちもちぜんざいお薦めです  谷口道子
冬木透き九度山沿線はにかむよ     樽谷寛子
荒波や佐渡の世阿弥に紅椿       新田幸子
影法師も小石も風も囀れり       野﨑憲子
すし桶に切って酢めしや春の声     野村だ骨
風花や鉄路に秒(とき)の吹き溜まり   増田暁子
対岸は室津港とう梅ほつほつ      矢野千代子
春月が舐めゆく路上アートの壁     榎本祐子
                 (榎本祐子記)

2019年1月9日 大阪句会の概要

昼休み海月のように温かい        葛城裸時
明の春けんけん踊りの踵より       白石修章
望郷や墓に通じる雪の道         滝澤泰斗
卓に水仙鰈からりと骨まで素揚げ     竹内義聿    
膝痛や獅子頭の紅今日はきつすぎ     谷口道子
エプロンは「くまのプーさん」芹を摘む  樽谷寛子
おおかみに出合う男女よ春峠       豊原清明
冬すみれ無音の底の海潮音        野﨑憲子
初夢や海鼠の彈力丸呑に         野村だ骨
白さざん花ざわめく島の診療所      新田幸子
恋はしたたか跋文のごとつもる雪     増田暁子
追従や頬杖のぼる冬の霧         矢野千代子
ペンギンの足のようなる愛探す      榎本祐子
                  (榎本祐子記)

2018年12月15日 大阪句会の概要  

神の旅続々殖える塾子供            葛城裸時
昼の月一直線に鼬の子           白石修章
「男と女」ホテル・ノルマンディー秋暮色  滝澤泰斗
吾亦紅大胆なりや三岸節子         竹内義聿
白樺立ち枯れ魁夷ブルーの水鏡       谷口道子
紅葉かつ散るレンズの中で眠る女(ひと)   樽谷寛子
旦那衆集う福助の足袋履いて        新田幸子
舌に風乗せて遊んでゐる狐火        野﨑憲子
靴底に熱砂の記憶落ち葉踏む        野村だ骨
左から枯れほんのり山越阿弥陀仏      矢野千代子
大根の干され妙に照れている        榎本祐子
                   (榎本祐子記)

2018年11月17日 大阪句会の概要

冬の雨乳のしたたるのと同時      葛城裸時
石頭は突然変異ななかまど       小宮豊和
穭のぶ亡父へ電話の請求書       白石修章
聞け慟哭見よ一面のブタ草を      滝澤泰斗
顔を洗えば髑髏がうごくヒヤシンス   竹内義聿
雲の湿りや亡母の手編みセーターは   谷口道子
地図絵皿周防の国の柚子を盛る     樽谷寛子
花野風かくれんぼの鬼みいつけた    野﨑憲子
曼珠沙華消えた村から又、一人     野村だ骨
茶の花や産着ぬぐよう月の暈(かさ)   増田暁子
荻の声灸点がまだ定まらぬ       矢野千代子
柿の種つるんと呑んで天高し      榎本祐子
               (榎本祐子記)

2018年9月15日 大阪句会の概要

霧はまだとおっていない歯の隙間      葛城裸時
微香せり白い夜明けの稲の花        小宮豊和
行く夏や弛む夕餉の糸電話         白石修章
垂直に蠍座モンゴル大とばり        滝澤泰斗
椎茸栽培のように生き延び文句あるか   竹内義聿
秋刀魚その黄色き吻(くち)よ夢のあと  谷口道子
姥百合や声つつぬけの丘の寺        樽谷寛子
確認は歯型の哀れ曼珠沙華         野﨑憲子
座布団の厚さに秋を出迎える        野村だ骨
咳き込んで銀河の雫を見失しなう      増田暁子
送り火やひとりの夜の泡立てる        矢野千代子
擦れ違うちりっと金属質の秋        榎本祐子
                    (榎本祐子記)

大阪句会の概要  

  2018年9月15日 大阪句会の概要


霧はまだとおっていない歯の隙間        葛城裸時
微香せり白い夜明けの稲の花          小宮豊和
行く夏や弛む夕餉の糸電話           白石修章
垂直に蠍座モンゴル大とばり          滝澤泰斗
椎茸栽培のように生き延び文句あるか   竹内義聿
秋刀魚その黄色き吻(くち)よ夢のあと  谷口道子
姥百合や声つつぬけの丘の寺          樽谷寛子
確認は歯型の哀れ曼珠沙華           野﨑憲子
座布団の厚さに秋を出迎える          野村だ骨
咳き込んで銀河の雫を見失しなう        増田暁子
送り火やひとりの夜の泡立てる           矢野千代子
擦れ違うちりっと金属質の秋          榎本祐子
                    (榎本祐子記)

スケジュ-ルのお知らせ

スケジュールのお知らせ  関西合同句会 (偶数月の第2土曜日、午後) 10月 (全国大会のため休み) 12月  12月14日(土)  13:00~17:00 生涯学習センター (第7研修室)                           関西スクール (毎月...