海原(かいげん)創刊の辞より

海原(かいげん)創刊の辞より
 俳句形式への愛を基本とし、俳諧自由の精神に立つ
           「海原」代表 安 西 篤


2018年9月30日日曜日

関西スクールの概要

2018年11月10日 関西スクールの概要 

講師による高評価の句

 東方に光あり萱の岩湧山(いわわき)    樽谷寛子 
 身を反らし点ける灯火京の秋            白石修章 
 枯木立DADAの目玉のあまたなり             白石司子 
 小春日やエンディングノートの筆進む       長尾向季
 蚯蚓鳴く左の欠けるニュースかな               三好つや子 
 人生の午後ピカピカの釘を打つ          坂本久刀
 夏休み粘土のように柔らかい          葛城裸時 
「もみずる」百回唱え鬼になる          榎本祐子 
 チクチク刺す黒の力や黒枝豆          谷口道子
 泡立草つづく伊予路や背を正す         白石修章
 魚眼レンズの中に極月の街                 白石司子
 伊吹嶺に対峙どうどう稲架襖         長尾向季 
 どっちにも歩のある選挙大根引く             村上紀子 
 陽の重み直哉旧居の柿すだれ         坂本久刀 
 躁鬱やオリオンを組みまた解く        榎本祐子
 短日や地下足袋を脱ぐ茶の香り        松本孜 
 羊雲午後の女教師名調子                 小宮豊和


  本日のひとこと

 あまり知られていない地名、山名をつかう場合は、その土地の特徴的な植物などへ焦点を持っていくこと。 
 例1 萱の岩湧山(いわわき)を 岩湧山の穂芒 にするなどの工夫を。 
 例2 伊吹嶺は丁度良い知名度。これが、比叡山や富士山では山のイメージがはっきりし  すぎてバランスが悪くなる。
                              (谷口道子記)

関西スクールの概要 2018年10月9日

講師による高評価の句

1   吹っ切れて秋天走る車いす                 村上紀子

2  滑莧村のポンプ井涸れにけり           樽谷寛子

3  番雀か草露啜りおるバス停                  金岡純子

4  草の花夕陽は透けて語り上手           増田暁子

5  雨上がり毬を飛出す丹波栗                  松本 孜

6  缶詰と缶切り冷やす冷蔵庫                  葛城裸時

7  豊の秋モアイのごとき顎が行く          三好つや子

8     宵闇や無灯火自転車すれ違ふ           長尾向季

9  花野風浅き傷より乾きゆく               小西瞬夏

10  平城宮跡の音色や初嵐                      坂本久刀

11  秋蝶の翅たたむように戦後史       白石司子

12  鱏のごと今日も見ている火夏星      白石修章

13  虹の根をつかみそこねて穴惑い      三好つや子

14  鳥渡るいのち一つを引っ提げて      小宮豊和

15  心頭くらくらいちじく酸いくなる     榎本裕子


                                          (谷口道子記)



2018年9月8日関西スクールの概要 
講師による高評価の句
1  蟬骸そこここ生まれてよかったか    金岡純子
2  かなかなの語尾のにごりの雨もよう   増田暁子
3   濃尾の青田尼僧絵のごと風のごと     樽谷寛子
4  終戦日日焼けた疎開の子の行方       松本 孜
5  雲の峰微動だにせぬ延長戦         白石修章
6  雲を脱ぐ丹波の富士や稲の花        村上紀子
7  シベリアの五万柱に芋殻焚く        小宮豊和

8  林檎人夢にばかり包まれて         葛城裸時
9  全てやりたき整理整頓猛暑来る     坂本久刀
10  調査船稲妻直に沖を切る        谷口道子
11  熱帯夜標本箱という秘境        三好つや子
12  かすれたる家系図烏瓜の花       長尾向季
13  腐りゆく水にぼんやり水中花      榎本祐子
14  空に放つ紙飛行機子規忌なり      白石司子

本日の注意点

 常々、「キレを入れ」と言っているが、「 ”の”でつなげることによる、”切れつつつながる” 得もいわれぬ空気感を表現することも大事 」

 

2018年7月14日関西スクールの概要


 講師による高評価の句
1   川音は闇を執せり恋蛍           村上紀子
2   ブラックバス雑魚喰い荒す青葉闇      松本 孜
3   言い訳の闇にほうたる色退せて       増田暁子
4   植田一面雲も甍も故郷のもの        白石修章
5   サングラス困ってますねん涙目に      谷口道子
6   水中花糊を貼るのを思い出す        葛城裸時
7   黒塗りの教科書の中くちなわ匍う      白石司子
8   曲屋の夏の夜神楽天鼓かな         樽谷寛子
9   冷奴おまけのように父座る         三好つや子
10   胸鰭背鰭菖蒲畑に隠しおく         榎本祐子
11  訃報来る緩む齢に植田風          坂本久刀
12  揺れ最中地震中継見るも我         金岡純子
13  鮒鮓や出雲に生ワニ食べる村        長尾向季

本日の注意点
「名詞」「動詞」「名詞」の組み合わせの場合。上五、下五の置き方に注意。
                                                                                                         (谷口道子記)

関西スクール

関西スクール

毎月第2土曜日に句会方式の互選と講師の講義で進められます。

開催日時 第2土曜日 9:30~12:00
場所   大阪市生涯学習センター会議室(大阪市梅田第2ビル5階)
講師   武田伸一 (金子兜太主宰誌海程編集長、後継誌・海原発行人)
費用   1か月3000円
投句方法 1週間前までにはがき・FAX・メールなどで2句

世話人     榎本祐子
        谷口道子(投句受付係) 

2018年9月21日金曜日

大阪句会の概要

大阪句会の概要

2018年11月17日 大阪句会の概要

冬の雨乳のしたたるのと同時      葛城裸時
石頭は突然変異ななかまど       小宮豊和
穭のぶ亡父へ電話の請求書       白石修章
聞け慟哭見よ一面のブタ草を      滝澤泰斗
顔を洗えば髑髏がうごくヒヤシンス   竹内義聿
雲の湿りや亡母の手編みセーターは   谷口道子
地図絵皿周防の国の柚子を盛る     樽谷寛子
花野風かくれんぼの鬼みいつけた    野﨑憲子
曼珠沙華消えた村から又、一人     野村だ骨
茶の花や産着ぬぐよう月の暈(かさ)   増田暁子
荻の声灸点がまだ定まらぬ       矢野千代子
柿の種つるんと呑んで天高し      榎本祐子
               (榎本祐子記)

2018年9月15日 大阪句会の概要

霧はまだとおっていない歯の隙間      葛城裸時
微香せり白い夜明けの稲の花        小宮豊和
行く夏や弛む夕餉の糸電話         白石修章
垂直に蠍座モンゴル大とばり        滝澤泰斗
椎茸栽培のように生き延び文句あるか   竹内義聿
秋刀魚その黄色き吻(くち)よ夢のあと  谷口道子
姥百合や声つつぬけの丘の寺        樽谷寛子
確認は歯型の哀れ曼珠沙華         野﨑憲子
座布団の厚さに秋を出迎える        野村だ骨
咳き込んで銀河の雫を見失しなう      増田暁子
送り火やひとりの夜の泡立てる        矢野千代子
擦れ違うちりっと金属質の秋        榎本祐子
                    (榎本祐子記)

大阪句会の概要  

  2018年9月15日 大阪句会の概要


霧はまだとおっていない歯の隙間        葛城裸時
微香せり白い夜明けの稲の花          小宮豊和
行く夏や弛む夕餉の糸電話           白石修章
垂直に蠍座モンゴル大とばり          滝澤泰斗
椎茸栽培のように生き延び文句あるか   竹内義聿
秋刀魚その黄色き吻(くち)よ夢のあと  谷口道子
姥百合や声つつぬけの丘の寺          樽谷寛子
確認は歯型の哀れ曼珠沙華           野﨑憲子
座布団の厚さに秋を出迎える          野村だ骨
咳き込んで銀河の雫を見失しなう        増田暁子
送り火やひとりの夜の泡立てる           矢野千代子
擦れ違うちりっと金属質の秋          榎本祐子
                    (榎本祐子記)

海原の理念

海原(かいげん)の理念 海程の後継誌「海原」の理念について 「海原」代表 安 西 篤 ご承知のように、本年9月 をもって本誌「海程」は終刊となり、その後継誌として、新たに「海原」が10月 に倉1刊 されることになり ました。 海程の終刊は、金子兜太主宰のご高齢...