海原(かいげん)創刊の辞より

海原(かいげん)創刊の辞より
 俳句形式への愛を基本とし、俳諧自由の精神に立つ
           「海原」代表 安 西 篤


2018年10月2日火曜日

海原の理念

海原(かいげん)の理念
海程の後継誌「海原」の理念について
「海原」代表 安 西 篤
ご承知のように、本年9月 をもって本誌「海程」は終刊となり、その後継誌として、新たに「海原」が10月 に倉1刊 されることになり ました。
海程の終刊は、金子兜太主宰のご高齢による引退にともなうもので、主宰からは後継誌の発行について、すでに容認して頂いているところであります。したがつて「海原」は、「海程」の倉1刊 以来の理念を継承して発足することになります。
では、そもそも「海程」の創刊以来の理念とはなんでしようか。

昭和37年 4月 、「海程」 1号 の金子主宰による「創刊のことば」に は、次のように書かれています。
「われわれは俳句という名の日本語の最短定型詩を愛している」「愛することから出発し、愛する証しとしても、現在ただいまのわれわれの感情や思想を、自由に、しかも一人一人の個性を百パーセ ント発揮するかたちで、この愛人に投入してみたい」「何よりも自由に、個性的に、この愛人をわれわれの一人一人が抱擁することだ。
愛人はそのうちの誰に本当のほほえみを送るか、それは各人の自由さ、個性度、そして情熱の深さによることだと思う」と。
つまり、第一に最短定型という詩形式への愛があり、第二にその 愛の表現には、一人一人の自由な個性が発揮さるべきだというわけです。ここには、「俳諸自由」の基本型があって、おそらくそれは、「海程」から「海原」へと引き継がれる理念となるものではないでしょうか。その中で、兜太師のいう「存在と存在者」の表現志向も育っていくものと思われます。
兜太師は引退されても海程50年 間にわたる歴史は消えることはなく、またその間に蓄積された個々の俳人達の俳句力や理念が失われることはありません。それを遺産として「海原」においても、活用していきたいものです。

海原の運営体制
代表      安西 篤
発行所     武田伸一(総括)
編集人     堀之内長一(編集長)/宮崎斗士(副編集長)
実務運営委員長 柳生正名
その他、実務運営委員、全国運営委員

問い合わせ先  武田伸一 
       〒272-0024 市川市稲荷木2-14-9
       電話 047-377-7510

        同人費 申し込み月より1年分 24,000円
        会友費  申し込み月より1年分  12,000円

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